感情という声が届くまで
ボイス付きマンガ動画が公開されました!
文句のつけようもない最高の動画になったので是非観てください。
以下感想文。
某日、担当さんから
「マンガ動画作るけど師弟の声優さん誰がいい?」
って感じのLINEからスタート(雑端折り)。
何人か候補を挙げさせてもらってその中からスケジュール等の都合で声優さんを選ぶらしい。
大体こっちが挙げた候補は通ることがないから参考までにとのこと。
ニーナの声は大体
「お姉さんっぽい声の声優さんがいいよね」
と担当さんと意思疎通して何人か当てはまる方を挙げさせてもらったけど、
アイリスの声は描いてる本人でさえあんまイメージ出来てないポンコツ想像力だったので、
自分の知る限り小言や愚痴の上手い声優さんとして黒沢ともよさんの名前を挙げさせてもらいました(褒めてる)。
それからしばらく。
失礼ながらダメだった時には他にも候補探さないとなぁって思ってたトコに担当さんから
「黒沢さんOK出ました!」
って速報LINE入ってきたもんだから今考えてたこと全部吹っ飛んでベッドで飛び跳ねてました。
この時点ではまだニーナ役の声優さんは決まってなくて先にアイリスの収録スケジュールを決めて何やかややってたら担当から2度目の速報LINE。
「ニーナの声、早見沙織さんに決まりました!」
いや意外なトコから豪速球!
どっから投げてきたんやそれ!
その後スケジュールの話してたけど脳が処理しきれんかったわ。
って感じでエグいパワーの御二方が揃いました。
どうなってんだ?
…数十年分の運を使ったか盛大なドッキリなんだろうなって生きた心地がしなかった(冒頭に戻る)。
普段はただのファンなんで「はやみん」「ともよ様」って言ってるけど今回は早見さん黒沢さんで。
月の末。
お2人揃ったとは言えスケジュールまではそう合わないワケで、今回は別録りになりました。
で、先に早見さんの師匠収録分にzoom参加。
おじさんzoom初体験。
パソコンの向こうから知った声が聞こえる…あ、何かテストしてる…本当にはやみんだ(ただのファン)…え、こ、れおじさん何かすることある?はやみんの声に癒されてるだけで良くね?
って狼狽えてる間に収録スタジオのディレクターさんが上手く回してくれていて、
こっちのフワフワした要望や要領を得ない指示を的確に声優さんに橋渡ししてくれていて「プロってすごいなぁ」って終始素人おじさんになってました。
日本語の難しさも再確認してた。

このシーンの長台詞、カタカナのイントネーション確認だけで噛むこともなく1発OKでした。パネェ
この台詞自分で書いたくせに覚えてるわけもなく、
何なら文字レイヤー残ってなかったらお手上げなシーンでやり直してたら申し訳なさで潰れそうだったわ…。
1話目を再構成した動画構成なんで、当然描いたのは数年前。
台本きた時にも「殺してくれ…」ってなるぐらい絵が古いしキャラの台詞のイメージなんてのもすっかり忘れてて思い出し作業は正直苦行だったけど、
声あててもらえるんだから文句言うなってずっと言い聞かせてました。
当時は声に出して読んでもらうことを想定してるはずもなく。
数日後、都内某スタジオ。
この日は黒沢さんの弟子分収録と、ニムル、ナレーションの方の収録に現場参加。
生ともよ様に会える…!ってテンション上がった遠足前日の小学生みたいなおじさんの体力が当日まで続くワケもなく(察し)。
先にニムル、ナレーションの声優さんから収録。
ナレーションはテンション、イントネーション、間の取り方やらでディレクションすることはあるけど、
ニムルの鳴き声って何?
ってその場にいた全員よくわかってないまま好きにやろうってことで好きにやってもらいました(これを丸投げと言う)。
あの収録場面だけでも映像残しといてほしかった。
動画のニムルの鳴き声を聴いて何となく想いを馳せてもらえれば幸いです。
次に黒沢さんの弟子分収録。前に録った師匠分からやり取りを想定して収録。
1話目のアイリスはニーナとの付き合い方もわからず頭でっかちに知識を詰め込み魔法使いを目指す女の子と言うディレクションから細かい箇所を修正、その都度当時どう描いたっけって自分の記憶との照合であたふたしてるおじさんをヨソにディレクターさんと解釈のやり取りをしてくれて「これがプロかぁ」ってなってた(数日ぶり2度目)(役に立たない原作者)。

うちでは「お師匠様」の読みに「おっしょうさま」を採用してる関係で何回か録り直しが発生したけど、その都度クソ可愛い笑い声を何回も聴けたの完全に役得だった。何回でも聴いてください。聴け。
職人堅気を上手くコントロールして落とし所を見つけてくれるディレクターさんの妙技も天晴れでした(担当と2人でコミュ強だなって感心してた)。
早見さんも黒沢さんも演技するのが好きって言うのがめちゃくちゃ伝わってくる声優さんで、最初のテスト時は「こう言う声?なのか?なんだよな?」って作った本人ですらあんまりよくわかってなかったのに、最後の方はもう完全にキャラクターのイメージに当てはまっててちょっと泣きそうになってた。
多分キャラクターの解釈や認識を一致させるのが上手いんだろうね。
収録終わりにちょっとお話させてもらった時に「今回は別録りだったから機会があれば一緒に収録して師弟掛け合いしたい」って言ってもらえて全力肯定おじさんになりましたとさ。
2人の掛け合い見たいから次作って。予定立てて。ちゃんと仕事するから。
最後だけ怪しいな。
その後は数日おきぐらいに動画制作の進捗を見させてもらってましたが、当然のように動画作りも素人なんでまず動かす箇所のレイヤーを見た時も
「え?こんなに分けてんの?」
って目が点状態。
1枚絵からレイヤー分けてる時点で謎技術。
下手に口出し出来ねぇなって判断してお任せでって言えた当時の自分を褒めたい。
進捗見せてもらうたびにメキメキ良いものになっていき「早く観せてぇ…」って思いが募りに募って何度口滑りそうになったことか。
色んな方が関わって色んな魔法が合わさって最高のものになりました。
これからまだまだ発展させていきたいので、がんばらない程度にがんばって次に繋げていきたいと思います。
このクソ長い感想文をここまで読んでくださった方は、
もう1回動画を観てもらえればとおもいます。
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| 林檎の仕事事情 | 20:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑