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高梨りんごの生態観察日記場。

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漫画家最大のパートナー

漫画を作る際に一番必要なものは?

もちろん『描く人間』です。作る人間がいなければ漫画は生まれません。
ではその人1人か?

答えは NO

漫画家1人では出来ないんです。
漫画家最大のパートナー『担当』編集がいないと仕事は出来ません。
この人たちがいるから私たちは漫画を描き、『商品』として世に発表することが出来るのです。

今日はそんなパートナーのお話。




うちの大学に講談社モーニングのベテラン編集者の藤沢さんを呼んで特別講義をしてもらいました('ω'*
当初予定していた80人を余裕で超える150人以上の生徒で教室はいっぱい。

m_kogi01
実は前の方に体育座りの学生さんもいっぱいいますw

で、ringoはというと後ろの方の席を陣取りtwitterで講義実況してましたw
今回の講義は後々自分の為になるなと思い実況してましたが、結構他の人の受けも良かったです^ω^

m_kogi02
こんな感じで。Proちゃん活躍です(`・ω・´)キリッ


さてさて講義の方はと言うと…

藤沢さんは編集歴20年以上のベテラン編集。山田芳裕先生の『へうげもの』の担当さんです。

モーニング等の週刊誌は軒並み赤字。その分をコミックスで回収するそうな。
その際やはり「新人発掘」が要に。
週刊誌などの誌面を新人発掘の「草刈り場」として、売れそうならコミックスを刊行し儲けを生み出すそうな。

今回うちの大学で講義をしてくれたのも大学の先生と繋がりがあるという理由の他、「新人賞」には無い『大学』というカテゴリーで育てたられた原石を発掘することが目的でした。


担当編集さんと作家の関係とは公私混同の付き合い。
くだらない雑談からアイデアが生まれたり、くだらない事で喧嘩したりと本当に『パートナー』としての付き合いだそうです。
それでもやはり作家さんと付き合うのは大変なんだとか^^;
「編集クラッシャー」なんてあだ名の作家さんがいるらしく、その作家さんに振り回されて精神病院行きになった編集さんが数名いるそうですw


講義が進む中、作家になる為にはどうすればいいのかという事を

『5W1H』

で教えてくれました。

■Who/自分を知る事
自分を探し、理解する事で作品に影響させる。「作品」とは「作家」とイコール関係にある。
作家性の無い少年誌と違い、作家が経験した事が大きく反映されるのが青年誌というもの。自己を知る事が表現の第一歩である。


■What/何がしたいのか?
どうやって生きていくのか?どうやって食べていくのか?自分は何がしたい?何が欲しいのか?自己の原点に於いて欲望に忠実になることが大事。欲望に忠実になり、結果どうなりたいかという「動機」が必要
漫画家になる為だけではなく仕事をする上で「動機」は大事である。「女の子にモテたい」でも構わない。「金持ちになりたい」でも構わない。動機とは「働くエネルギー」。欲望に忠実な人間ほど「エネルギー」が大きいのだ。


■When/いま、どんな時代を生きているのか
世界の流行、社会などの様々な「時代」と「世界」を知ることで表現の幅が広がる。社会を知ることで求めているニーズに応える事が出来るからなのだ。


■Where/自分は何処へ行くのか?
世界・社会・集団での自己の位置付け。自分には何があって、何処へ行けばいいのか?自己表現に見合った場所を自分でリサーチする事が大事。その為には積極的に動くべきである。


■Why/自分は何故表現するのか?
表現者としてのやむにやまれぬ『業』の肯定。自分が表現したいのは何か?メッセージや信条、人に伝えたいものとは何かを考える。


■How/自分はどうやって表現するのか?
人の気持ちを理解し、事象を推理、分析し、自身の考えを反映させる。経験ー仮説ー実践の積み重ね。


漫画家になるには欲望に忠実であり、野心家でないと上は目指せないと藤沢さん。
その上プライドなどいらないとも教えてもらいました。
伸びない新人はプライドばかり高く「仕事の途中経過」を全く見せないと言う。
「仕事の途中経過」とはその人間の「恥」の部分も垣間みる重要な素材。それを見せないで売れるものなど作れないと力説する藤沢さん。



少し休憩を挿んで質疑応答。学生の質問に藤沢さんが答えてくれました。
(中には個人的な答えもあるので藤沢さんの解答=編集者の解答ではありません)

Q. ネームチェックの際、一番最初にチェックする事は?
A. まず「面白い」かどうか。整合性は二の次。「面白い」ものかどうか判断するにはまず『演出方法』をチェックする。


Q. 漫画などの電子書籍化についてどう思いますか?
A. する方向には必ずなる。遅かれ早かれ「紙媒体」から「電子媒体」になる。しかし、紙媒体にせよ電子媒体にせよ、その媒体でしか活躍出来ない、その媒体だからこそ活躍出来る作家さんは存在するので、紙媒体が無くなることはない。


Q. 新人発掘の場として「新人賞」以外の場所はありますか?
A. 会社で差はあるが、同人即売会やWEBなどで作品発表している作家はチェックしている。今の時代、「新人賞」という関所を通らなくてもデビュー出来る場所は多くなっている。


Q. デジタル全盛のこの時代に完全手描きの作家さんはどのくらいいます?
A. まだ完全手描きの作家さんの方が圧倒的に多い。「漫画=デジタル」は邪道と考える作家さんがまだまだ大半を占めるから。しかし、仕事上の効率化やメリットを考えると「デジタル化」を考える作家さんも増えている。


Q. 昨今の漫画家の国際化についてどう思いますか?
A. 「ジャンルフリー」であり「国籍フリー」が漫画。一線を引くことはない。


Q. 『バクマン』はどう思いますか?
A. 企画の発想はスゴいがリアリティは無い。


Q. 今お勧めの漫画は?
A. 編集の仕事をしているのが「自家栽培」の精神なのであまりない。強いて言えば「きょうの猫村さん」と「テルマエ・ロマエ」。




今回の講義で改めて漫画家を目指す難しさと楽しさを知りました。
藤沢さんは『サブカルチャーとしての漫画』では無く『表現としての漫画』を描いてほしい、自分の表現の1つのツールとして漫画を使ってほしいと願っていました。

自分では生み出せない企画やアイデアを持ち漫画家を助けてくれる存在です。
早くこの最大のパートナーとともに面白い作品を発表したい!













早く仕事したいなー・・・。


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